「皆川牧場」(千葉県船橋市)起業家
皆川 香理
北海道文理科短期大学 酪農科 1988卒
皆川牧場の歴史と歩み
皆川牧場の歴史は古く、創業は昭和27年にさかのぼります。
当初は鎌ケ谷市の牛舎で30頭の乳牛を飼育していました。
創始者の孫にあたる皆川香理さんは、北海道江別市にある酪農学園大学を卒業後、デンマークへ。
1年間の研修で目にした酪農様式に深く感銘を受け、その方法を実現したいとの強い思いを抱いて帰国。
その後3年ほどかけて、北海道や栃木県内の牧場を見学したといいます。
「酪農が盛んな地域ほど、先進的な方法を取り入れています。牛たちがストレスを感じるような狭い牛舎ではなく、ゆったりと生活できる環境を作り、アニマルウェルフェア(動物福祉)の考え方を取り入れ、維持したいと考えました」
初代である祖父の「孫(香理さん)がやりたいなら応援する」の声に後押しされ、鎌ケ谷市の牛舎を現在の船橋市鈴身町(すずみちょう)に移転したのは、平成5年のこと。
広い牛舎内で放し飼いにし、牛たちが自由に寝そべり、食べ、水を飲める環境を整備しました。
「牛も人も心地よく豊かに暮らせることを目指しています」と温かな笑顔で話す皆川さんは、自分たちが志す酪農の明確なビジョンを描き、目標を掲げ、厳しい道をも拓く強い意志の持ち主でもあります。
それは、千葉県内で初事例となる「農場HACCP認証農場」の承認を受けたことにも表れています。