関東甲信越地区バス旅行のご報告
Date:2025.10.06
関東甲信越地区バス旅行のご報告(埼玉県支部)
実施日:令和7年10月4日(土)
主 催:酪農学園同窓会埼玉県支部
参加者:埼玉支部を中心に、東京支部3名、栃木支部4名、千葉支部2名の計28名
集合場所:熊谷駅(午前9時)
走行距離:約240km
所要時間:約9時間
旅行の概要
本旅行は、6月に開催された埼玉支部総会における関東甲信越地区・後藤久雄顧問の講演を契機に企画されたもので、酪農学園創設者・黒沢酉蔵氏が足尾銅山鉱毒事件を通じて田中正造氏と出会った歴史的背景を学ぶことを目的とした学習ツアーです。
見学内容
•足尾鉱山見学
江戸時代から近年まで操業していた銅山の坑道を見学。総延長1,500kmに及ぶ坑道の規模に驚くとともに、過酷な労働環境や人権が軽視された時代背景に思いを馳せました。
•親水公園での昼食・交流
近隣の親水公園にて栃木支部の皆様と合流し、昼食を共にしました。栃木支部長より、鉱毒により禿山となった地域での植林運動について解説をいただき、公害による自然破壊の深刻さを学びました。
•田中正造生家の訪問
現地の責任者より、黒沢酉蔵氏と田中正造氏の出会い、その後の交流について詳しい説明を受けました。黒沢氏が田中氏の偉業を後世に伝えるために著作や記念碑を残したことを知り、深い感銘を受けました。
•渡瀬遊水池・田中正造の墓参
黒沢酉蔵氏の名が刻まれた田中正造氏の墓を訪れ、全員で線香を手向け、故人の冥福を祈りました。
所感
今回のバス旅行では、母校創設者の足跡を辿るとともに、公害問題の原点とも言える足尾の地を訪れ、歴史と環境について多くの学びを得ることができました。終始、和やかな雰囲気の中で会話も弾み、支部間の交流も深まりました。 (文責:大島龍太郎)