2022年度ホームカミングデー開催報告

Date:2022.07.05


7月2日(土)、黒澤記念講堂を会場に第29回を迎えるホームカミングデーが白樺祭(大学祭)との同時開催として3年ぶりに80名の参加者により開催されました。
当日は、12時半から加藤清雄同窓会長の開会挨拶に続き、記念礼拝(物故者追悼を含む)が朴美愛学園宗教主事の司式で行われました。讃美歌403番を合唱し、聖書の朗読後、昨年の7月以降にご逝去された同窓生、旧職員一人一人のご芳名を司会の野英二同窓会副会長が紹介しました。その後、朴美愛主教主事からコロナ禍や今日の社会情勢から「苦難から希望へ」のテーマで説教奨励をいただき、最後に酪農讃歌を全員で合唱して記念礼拝を終了しました。
続いて行われた記念講演に先立ち、酪農学園を代表して谷山弘行理事長から学園状況や講演紹介のご挨拶を頂戴しました。記念講演は、同窓生代表の下村善計氏(大学農業経済学科29期生)を講師として、「酪聯(連)の精神を未来につなぐ」と題してご講演いただきました。
下村さんには自己紹介ののち酪連の創業(酪連精神、北海道酪農義塾、酪農補導業務)、雪印メグミルクグループの存在意義や志(社会課題、酪農貢献、持続可能な酪農生産への貢献)をスライドにより丁寧に説明いただきました。
むすびとして、「今日の酪農学園と雪印メグミルクグループが存在しているのは、黒澤酉蔵翁の精神を受け継ぎ、今に繋いできたことに他ならない。如何にその精神や信念が崇高で後世の人々に感銘や影響を与えてきたことの証でもある。」「雪印と酪農学園はルーツと精神を同じくする。今後とも、ともに発展していきたい」と述べました。
続いて本学名誉教授で農業経済学科4期卒の工藤英一氏から「江別市の農業・地域おこし運動」と題してご講演をいただきました。工藤先生はまず、江別市の農業や産業は人々のつながりで成り立つと述べ、地域とのかかわり、農家さんなどとのかかわりについて実名を挙げて紹介いただき、次に江別市の農業について、「就業の年齢や耕地面積」、「道内農業ランキング」、「農業産出額」、「作付面積」の統計を含めて概要を説明していただいた。
地域おこし運動では、先生ご自身のまちづくり運動の実践事例を沢山のスライドで報告いただいた。最後に「置かれた場所で咲きなさい」(故渡辺和子ノートルダム清心学園理事長の言葉)、「境遇は選ぶことはできないが、生き方は選ぶことはできる」との言葉を紹介して締めくくりました。
両者のご講演後、岩野英知教授(獣医生化学ユニット)からファージセラピーに関するクラウドファンディング協力要請が行われた。その後、野副会長の閉会挨拶により講演会を終了しました(講演内容の詳細は後日、同窓会HPで動画配信の予定です)。
今年は天候にも恵まれ、傘寿(80歳)を迎える大学酪農学科1期生の方々(熊本県や山口県、京都府、新潟県等から)12名に母校訪問いただき、谷山理事長・堂地学長への表敬訪問のあと、記念礼拝にもご出席いただきました。お礼申し上げます。